「体外衝撃波治療器」を導入いたしました。

体外衝撃波治療とは

体外衝撃波治療とは、音波の一種である「衝撃波」を体のなかに伝達することで、痛みを和らげ、組織を修復する治療法です。医療分野においては、1980年代後半に腎臓の結石破砕術で初めて用いられました。その後、その技術を応用して、低エネルギーの衝撃波はさまざまな整形外科疾患にも応用されるようになりました。ヨーロッパを中心に普及し、低侵襲な治療法としてスポーツ選手にもよく用いられてます。最近では、体操男子の内村航平選手が、世界選手権直前に前距腓靱帯損傷を短期間で治療するために取り入れたことでも知られています。

海外では、この体外衝撃波治療を足底腱膜炎、テニス肘、アキレス腱周囲炎などさまざまな疾患の治療に応用するようになっており、整形外科領域では新しい治療法になります。

日本でも全国で導入が進んでおりますが、千葉エリアではまだ導入しているクリニックは少ないのが現状です。

一般的に体外衝撃波には、フォーカスタイプと呼ばれる集束型体外衝撃波と、ラディアルタイプと呼ばれる拡散型圧力波の2種類があります。
当院では、拡散型圧力波治療器(マスターパルス100)を採用しております。

拡散型圧力波とは

エネルギー発生方式は電気空気圧方式であり、圧縮された空気によって高速で発射された金属がガイドチューブの中を移動し、トランスミッターに当たることで生じたエネルギーが、トランスミッター接触部から組織に伝播されていきます。

圧縮空気によって発生したエネルギー密度は、装置で発生させたときが最も高く、その後エネルギーは皮膚組織にから拡散していくことにより徐々に減衰していきます。そのため、皮膚から20mm程度の浅い部分が拡散型圧力波にとって有効な範囲とされています。さらに、5cm以上の深部でも拡散型圧力波をエコーで観察した際に波打つ現象が認められており、筋肉や脂肪にも圧力がかかります。そのため、筋組織のリラクゼーション、慢性腰痛などの筋・筋膜疼痛症候群やタイトネス(硬さ)の改善、軟部組織の剥離効果などに関しても、効果を期待できるとされています。

拡散型圧力波治療器(マスターパルス100)の治療効果

【短期的除痛(神経に対する効果)】

①痛みを誘発している自由神経終末を減少させます。
②痛みに関わる神経内の伝達物質(CGRP、SubstanceP)を減少させ、神経中枢への痛みの伝導を抑制します。

【長期的除痛・組織修復作用(腱に対する効果)】

①血流を改善します。(照射によるeNOS VEGF,PCNAの産生による血管新生)
②血管新生、コラーゲン産生をうながす成長因子(TGFβⅠ、IGF等)を産生する効果があり、腱付着部における血管の新生を誘導し、腱組織を再生します。

対外衝撃波治療の適応

慢性的な腱障害(腱付着部炎・腱炎)

  • 足底腱膜炎
  • アキレス腱炎
  • テニス肘・ゴルフ肘 (上腕骨外側上顆炎・内側上顆炎)
  • 石灰沈着性腱板炎(石灰性腱炎)
  • 膝蓋腱炎(ジャンパー膝)
  • 脛骨過労性骨膜炎(シンスプリント)
  • 小児骨端症(オスグッド・シュラッター病、シーバー病など)
  • ばね指
  • 有痛性外脛骨
  • 大転子滑液包炎、近位部腸脛靭帯炎

骨修復機能異常(骨折・軟骨損傷)

  • 疲労骨折
  • 偽関節、骨折の遷延治癒
  • 早期の骨壊死
  • 早期の離断性骨軟骨炎

※その他、慢性腰痛や術後の関節拘縮などにも適応があります。

副作用や禁忌について

副作用

基本的に安全な装置ですが、まれに以下の事象が起こることがあります。

✓腫れ
✓発赤
✓内出血
✓湿疹
✓皮膚障害
✓感覚異常などの神経障害
✓治療中および治療後の痛み

※これらの副作用は、ほとんどの場合、数時間~数日で軽快します。

禁忌

・血友病など未治療の血液凝固障害のある方
・抗凝固剤を服用している方(特にフェンプロクモン)
・腫瘍性疾患、がん治療中の方
・妊娠中の方
・6ヶ月以上コルチゾン治療を受けている、およびコルチゾン注射から6週間以上経過していない方

体外衝撃波治療をご希望の方へ

当院ではついに、体外衝撃波治療器を購入いたしました。
これを使えば、これまでなかなか治せなかった痛みをとることができると考えております。

現在リハビリに通われていてご興味のある方は、担当の理学療法士または医師にお気軽にご相談下さい。

初診・再診で当院へいらっしゃる方は、まず医師の診察を受けていただき、衝撃波治療が適応になるか判断させていただきます。

ご不明な点がございましたら、遠慮なくおたずねください。