ハイドロリリース(エコーガイド下筋膜リリース)とは

からだの筋肉は、筋膜という薄い膜に包み込まれています。
筋膜は、ウェットスーツのように全身に張り巡らされ、表層から深層まで立体的に包み込むため、からだを支える第二の骨格であるといわれています。
この筋膜は柔らかい組織なので、癒着(ゆちゃく:からまる、くっついてしまうこと)しやすい特徴があります。この筋膜の癒着が、コリや痛みを招き、筋肉の柔軟性を損なう原因になっているということが、最近の研究からわかってきました。

さらに、近年の超音波診断装置(エコー)は、画像解析が飛躍的によくなり、レントゲンだけでは見えなかった組織まで見えるようになってきました。
そのため当院では、エコーで画像を見ながら注射をおこなう『ハイドロリリース(筋膜リリース)』を積極的におこなっています。

ハイドロリリースとは、エコーガイド下に、筋膜、靭帯、腱膜、関節包などに生理食塩水、低濃度の麻酔薬、ヒアルロン酸などの液体を注入して組織の癒着を剥離し、動きが悪くなった末梢神経を滑らかに動くようにすることで痛みやしびれを軽減する治療法です。
エコーを見ながら注射をおこなうため、安全性がとても高く、細い針を使うので注射の痛みはそこまで強くありません。

ハイドロリリースにより一時的に痛みが消失しても、生活習慣や身体の使い方が変わらなければ症状を繰り返してしまいます。
当院では、ハイドロリリースとあわせて理学療法士によるマンツーマンでのリハビリもおこなっております。
診察で得られた患者さまの情報をリハビリスタッフと共有し、運動療法で筋肉を強化し、正しい姿勢やフォームを取り戻すことで症状の再燃を防ぎます。

NHKの「あさイチ」でハイドロリリースが特集されました
※こちらには、Fascia=ファシアという言葉が出てきますが、ファシアとは、筋肉や筋膜、腱や靭帯、脂肪組織など様々な結合組織の総称のことを指します。
最近の研究において、トリガーポイント(押すと痛みが広がる部位)は、このファシアに存在することがわかってきました。

慢性的な肩こり、腰痛、首の痛みなどをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。